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vol.1 株式会社カペラシスティーナ【求人募集中】

株式会社G-pitがLGBTフレンドリー企業の求人情報をご紹介する「LGBTフレンドリー企業訪問記!」
第1回は、新宿二丁目でクラブやカフェなど4店舗を経営する株式会社カペラシスティーナさんです。

プロデューサー小原さんの仕事観に迫るインタビューを掲載!長年クラブ「AiSOTOPE LOUNGE」を盛り上げてきた小原さんの話からは、カペラシスティーナにジョインする魅力をしっかりと感じとっていただけるはず!ぜひご一読ください。

株式会社カペラシスティーナ 求人情報

現在「AiiROCAFE 店舗スタッフ」を募集中です!

接客が好き、人が好きな方、歓迎。
小さなバーなので、お客様と密に話せるお店です。
また、お客様の80%が外国の方なので英語を話せる方も大歓迎です!

株式会社カペラシスティーナ 求人情報
募集職種:⑴店舗スタッフ(AISOTOPE LOUNGEホールスタッフ、ALAMAS CAFEキッチンホールスタッフ) ⑵PRESS(広報)業務全般
雇用形態:⑴アルバイト ⑵正社員
給与:⑴1000円〜 ⑵基本給24万円〜(能力と経験により応相談)
休日:⑴シフト制 ⑵夏休みと冬休みそれぞれ半年毎に7日間。

「効率よく稼ぎたい人」より「ご縁を大切にしたい人」に来てもらいたい

inoue
井上
求人情報拝見しましたが、やっぱり接客業となると「人が好き」というのが大事なんですね。
小原
小原

そうですね。うちは給料も高いわけではないですから(笑)。体力を使う仕事でもあるので、「効率よく稼ぎたい」と思ってる方には合わないと思います。だけど、普通の会社で働くより、幅広い人との出会いがある。いろんなご縁をつないであげられますし、それがうちの魅力だと思います。だから「人が好き」という方だったら楽しいんじゃないかな。人とのご縁は、お金で買えない宝だと、僕は思います。

inoue
井上

ご縁が大切。

小原
小原

そうですね。それは一番大事にしています。新宿ニ丁目(以下、二丁目)の魅力自体が、いろんな人と出会えることだと思っていますから。あんな人もこんな人もいるのがこの街だし、「いろんな人がいていいんだ」と思わせてくれるのがこの街の魅力だと思ってます。

inoue
井上

小原さんはクラブ「AiSOTOPE LOUNGE」にスタッフで入られることが多いですよね?クラブもたくさんの人と出会える場所ですね。

小原
小原

そうですね。クラブは特に、年とかセクシュアリティは関係なく、例えば宇多田ヒカルが好きなだけで集まってきてくれて、それだけで知らない人とも乾杯できる。「この曲いいよね〜!」って話ができる場を作れるのは、クラブの一つの特権だと思います。僕はそんなクラブが素敵だと思うし、これからもいろんな人が来れて、仲良くなれる場所として、守っていきたいですね。

「いろんな人がいる街」の魅力を知った、ココロカフェ

inoue
井上

話は変わりますが、小原さんが二丁目で働き始めた頃の話を聞いてもいいですか?

小原
小原

うん、オッケー! でも待って、もう何年前になるんだろう……。

小原
小原

19年前……?(笑) 二丁目に今もある「ココロカフェ」で働き始めたのが、最初なんですよ。

inoue
井上

そうだったんですか!カフェ店員だったんだ。

小原
小原

そうそう。まだココロカフェがオープンして2、3カ月たった頃で、ほぼオープニングスタッフだったんですよ。
その年のレインボーパレードですごく仲良くなったレズビアンの女がいてね。その子が「ココロカフェ」でオープニングスタッフを始めたけど、人手が足りないから入らない?って誘ってくれて。僕、当時親が病気して実家に帰っていたんですけど、丁度東京に戻ってきたところで、仕事も決まっていなかったし「ちょっとだけならいいよ」と働き始めたんです。

inoue
井上

それが、はや20年。

小原
小原

そうだね〜(笑)。「ココロカフェ」でまた別のレズビアンの親友ができて、楽しくなっちゃってね。他にもいろんな人と出会って、そうしている内にお店に愛着が湧くじゃないですか。ココロカフェは当時からいろんな人が集まる場所で、楽しかったんです。
ゲイの人も来れば、レズビアンのカップルも来て、ニューハーフのお仕事をされている方も仕事明けにいらっしゃる。あとノンケの人もね。僕はゲイだから、やっぱりゲイの世界しか知らなかったので、レズビアンの子に「最近なにが流行ってんの〜?」って聞いたり、ニューハーフのお姉さんに「ニューハーフのお姉さんってどこでショーの練習しているんですか?」って聞いたり。楽しかったですね。

inoue
井上

そこからどういう経緯で、クラブで働くことに?

小原
小原

当時からドラァグクイーンさんのショーを観るのが好きだったんですよ。それで「advocates tokyo」っていう昔二丁目にあったクラブの店長に手伝わないかって声をかけられて、「タダでショー観られるならいいかな〜」って。
だから、当時はクラブ自体には興味がなかったんです。どうやって踊っていいかも分かんなかったし。行くとすれば、友達とネルトンのために行くだけで、「私何位だったわ?」ってマウンティングして遊ぶ程度(笑)。元々お酒が苦手な人間でしたし、二丁目にもほとんど遊びに来たことがなかったんです。

inoue
井上

今の姿からじゃ、ちょっと想像がつかないですね(笑)

小原
小原

そうですよね。今ではこの街で酒を飲むのが仕事の一つですけど、昔は「新宿伊勢丹の前を歩いているだけで、ゲイってバレるんじゃないか」とか考えてた時期もあったんですよ!(笑)今じゃ隠すどころかダダ漏れだけどね。やばみ。

当時のBOSS「若い子とデートすることになったから、あとよろしく!」、小原さん「パーティ中ですけど???」

inoue
井上

クラブには、その後ハマっていったんですか?

小原
小原

面白いって思うようになりましたね。スタッフになると、DJさんとかゴーゴーボーイさんと仲良くなるじゃないですか。そうなってくると、このDJさんはどういう方なんだろう?とか気になって、「どういう気持ちで選曲するんですか?」って聞いたり。どんどん興味を持つようになりました。

inoue
井上

そこから店長になるまでに。

小原
小原

そうですね。当時ヨシユキさんっていうボスがいたんですけど、そのヨシユキさんが良くも悪くもだらしない方でね(笑)。例えば……、イベント中にですよ?携帯をいじり始めて「おばら!」って呼び出されたと思ったら、「今掲示板で若い子とデートすることになったから、行ってくるね」みたいな。「え?」みたいな。「パーティー中ですけど?」みたいな。「おばらいるから大丈夫!」なんて言って出て行くんですよ。

inoue
井上

つらくなかったんですか?

小原
小原

うーん、それが「つらい」とは感じなかったんです。キリスト教徒の家で育ったからですかね。ずっと「人を大事にしなさい、ご縁を大事にしなさい」って言われてきたから、「このご縁を無下にしちゃだめだ、やらなきゃ」としか思ってなかったです。もちろん僕はヨシユキさんみたいなこと、スタッフにしませんけどね!(笑)

inoue
井上

責任として、というのが強かったと。

小原
小原

そうですね。だけど、こんなこと言うのは恥ずかしいですけど、この街の人が好きだからですよ。ドラァグさんとかDJさんとか、せっかくいろんな友達ができたのに、この街の仕事を辞めてしまったら会えなくなっちゃうなぁって、それは嫌だなあって。その一心で今まで続けてきた気がします。こう見えて寂しがり屋なんですよ〜、僕(笑)。

二丁目で大切なのは「挨拶」

inoue
井上

小原さんが、二丁目で働く上で大事にしていることはありますか?

小原
小原

それはもう、挨拶ですね。「よろしくお願いします」とか「お疲れさまです」とか、挨拶って感謝と敬意を相手に示すってことじゃないですか。それができないのに、出会いとご縁でまわっている二丁目にはいられないですよね。
だから、僕は現場の先輩たちには自分から挨拶をするよう心がけていますし、下の世代につないでいく身として、若いドラァグクイーンの子たちがあいさつに来た時は、必ず「おはようございます」って言うようにしているし、言わせるようにしています。電話とかで「おつかれさまでーす」って名乗らず電話してくる子とかいるじゃないですか。そういう時は「誰ですか?」って言いますね(笑)。
二丁目は良くも悪くも“村”ですし、村を守るのは、お金の力ではなくて人のつながりですから。

inoue
井上

ここは支え合いの街ですよね。僕もそう思います。では最後に、これから二丁目という村に、そしてカペラに、どんな仲間が加わってほしいか、改めて教えていただけますか?

小原
小原

もちろんお客さんも働きたい方も、どんな方でもウェルカムですけど、うちで働いてみたいと思う方には、一回お店に遊びに来てほしいです。よく「遊びに行ったことはないけど、自分はゲイだから応募したい」という連絡を頂くんですね。自分のセクシュアリティがきっかけになることはいいと思うんですけど、でも、それがここで働く上での理由にはなってほしくない。だから、まず遊びに来てみてほしいです。この街の魅力を自分で感じてみてほしいです。

小原
小原

あ!もちろんどんなセクシュアリティでもウェルカムですよ。最近やっとMtFの子が入ってくれたんですけど、嬉しくって「よくきた!ありがとう!」って言っちゃいましたもん(笑)。僕はさっきも言ったように、いろんな人がいることが二丁目の魅力だと思っているし、少なくともうちはそういう会社でありたいですから。

取材中もG-pitスタッフを何度も笑わせようとしてくださった、やさしい小原さん。今回はそのお人柄の背景に、たくさんの「人」への想いがあることを知れました。小原さんの話から、株式会社カペラシスティーナに興味のわいた方も多いのではないでしょうか。是非求人情報をご確認の上、お問い合わせください!たくさんの方からのご応募、お待ちしております。