LGBTフレンドリー企業訪問記vol.1
左から)株式会社G-pit代表取締役 井上健斗、シグマロジスティクス株式会社 平山さん、須田さん

vol.2 シグマロジスティクス株式会社【求人募集中】

株式会社G-pitがLGBTフレンドリー企業の求人情報をご紹介する「LGBTフレンドリー企業訪問記!」
第2回となる今回は、物流サービス会社の『シグマロジスティクス株式会社』さんです。

(Vol.1「株式会社カペラシスティーナ」の求人はこちらから)

記事の後半では、シグマさんにてダイバーシティー推進を担当されている、須田さん・平山さんのお話を伺います。
お二人が認識されているだけでも、シグマさんでは、既に15名ものLGBT当事者の方がセクシュアリティをオープンにして働かれています。
そんなLGBTフレンドリーな職場環境は、これまでどうやって育んできたのか、そしてお二人がLGBT当事者の社員をサポートする上でどんなことを意識されているのか、伺ってきました。

シグマロジスティクス株式会社 求人情報
募集職種:オペレーションスタッフ/倉庫管理スタッフ
雇用形態:正社員/契約社員
給与:月給¥230,000〜(エリアにより変動あり)
待遇および福利厚生:雇用保険/労働保険/社会保険、慶弔休暇、通勤手当
休日:1.年次有給休暇(入社日から起算して6ヶ月継続勤務で10日間付与) 2.慶弔休暇(正社員のみ)

トランスジェンダー社員、口コミで15人に

inoue
井上

先ほど、15名もLGBT当事者であることを公表している社員の方がいると伺いました。皆さん、セクシュアリティはバラバラなんですか?

suda
須田

いえ。これまで入社したLGBT当事者社員の多くが、G-pitさんの口コミで入ってきてくれているのもあり、みんなトランスジェンダーの社員です。

中でも、長らくFtM(Female to Male)の社員だけだったのですが、最近はMtF(Male to Female)の社員も入社してくれました。

inoue
井上

そうでしたか!弊社が勝手に宣伝してすみません(笑)。

suda
須田

いえいえ、むしろありがたいです。

inoue
井上

ちなみに、FtMが多かったのは理由があるんですか?

hirayama
平山

もちろん弊社としては男性でも女性でも、どんなセクシュアリティの方でも受け入れていきたいのですが、やはり体を動かして重い飲料を運ぶ「力仕事」ですので、男性の方に興味を持っていただくことが多いのだと思いますね。

仕事を通じて「人として」認め合う。セクシュアリティは関係ない。

inoue
井上

なるほど。そういった「男社会」となると、入って行きづらいと感じるLGBT当事者は多いように思うのですが、御社が「働きやすい」と当事者から言われるようになった要因はどこにあるのでしょうか。

suda
須田

そうですね。私たちの仕事は体を動かしますし、残業もあるので、楽とは言えない仕事なんです。だからまず「この仕事を一生懸命やる人」を皆リスペクトしますし、そういう人のことを仲間として認めていますね。そこに「セクシュアリティが何か」は関係ない。

なので「LGBT」というラベルで同僚のことを評価しない雰囲気が、トランスジェンダーの社員たちの働きやすさにつながっているのではないかと思っています。現場の人間は、「この仕事を頑張りたい」という気持ちがある同僚、そして真面目にルート営業に取り組む同僚のことを「一緒に働きたい同僚」と感じますから。

inoue
井上

仕事を通じての絆を一番大事にされている、と。素敵です!

suda
須田

そう思います。たとえば、私が初めて採用した当事者の子は、当時まだホルモン治療も始めていなくて、どちらかと言うと「ボーイッシュな女の子」という感じでしたが、内定後に本人から「これから男性に性別を移行していきたいと考えている」と伝えられました。本人はすごくドキドキしている感じでしたが、私は「そこは関係ないよ!」と。

現場からも、面接後の現場体験で「あの子いいと思います!」という声がありましたし、私としてはむしろ、こんな素敵な子が入社してくれることがただ嬉しかった。だからその後は「内定者」として新卒向けの会社説明会にも帯同してもらって、「一緒に働きたいって思う子を、私と一緒に探して!」とお願いしていたほどです。

inoue
井上

へー!「内定者代表」ということですよね。それだけ「一人の人間として評価してもらえる」というのは、当事者としてとても嬉しいと思います。

hirayama
平山

ありがとうございます。でも、おっしゃる通り、「一人の人間として」という意識は、強くあると思いますね。

hirayama
平山

最近もこの記事のために現場に写真を撮りに行ったのですが、そこにいた社員たちが「なんの写真?」って盛り上がっていて。そしたらそこにいたFtMの社員が「俺らみたいな人向けの求人を載せることになって」と説明してくれて。そうしたら周りも「へ〜!そうなんだ、撮ろ〜!」という感じで(笑)。LGBT当事者がいることを「当たり前にそこに存在する」それが普通であると捉えているように思います。

性別移行の計画を、みんなで支える

inoue
井上

そんなに自然なんですね(笑)。当事者にとってこれほど嬉しい環境って、なかなかないと思います。ちなみに、そういった社内の雰囲気だけではなく、LGBT当事者社員向けの制度的サポートなどはあるのでしょうか?

hirayama
平山

制度として「これ」というのは用意していないのですが、基本的に当事者であることを開示してくれた社員とは面談を実施したり、配属されるエリアのマネージャーと直接話し合いを持つようにしています。入社時の状況は様々。戸籍(性別)を変更した状態で入社する人やこれから改名手続きをする人。また、ホルモン治療中で将来的に手術を希望している人やこれからホルモン治療を始めようとしている人など。千差万別です。

去年も新卒でFtMの社員が二名入社してくれたんですが、その内の一人が「これからホルモン治療を始めるか始めないか検討している」という状況だったんですね。

そこでホルモン治療の進行についても共有したので、本人がその後ホルモン治療を始めた後の体の変化も現場はすんなり受け入れられたみたいです。他にもFtM社員の受け入れが複数になってきたエリアではもう「大丈夫!大丈夫!」みたいな感じですし、 心強いです。

inoue
井上

ダイバーシティーって「慣れ」が大切だったりもしますよね。

inoue
井上

それにしても、LGBTに関する制度を整え始めている企業は出てきていますけど、こうして一対一対応で当事者一人一人と向き合っている企業はなかなかないと思います。

suda
須田

本来、私の理想としては、LGBT とか男とか女とか関係なくて、マネジメントスタイルは基本1on1であるべきだと思っているんですね。それぞれに不安や不満がありますから。

初めてMtFの社員が入社してくれた時は、「勉強したいから、ぜひ小さなことでも声を聞かせてほしい」と伝えて、面談させてもらいました。本人からは、シグマではじめて女性として働くことや、前職では自分のセクシュアリティを言えなかったこと、そのことに窮屈さを感じていたことを教えてくれました。とても嬉しかったですし、気づきを得ましたね。今も「困ったり悩んだりしたら、私たちに何でも言って」と伝えています。

inoue
井上

そう言ってもらえると安心しますよね。その方は、その後順調に働いていらっしゃるんですか?

suda
須田

その子は大きな商業施設の飲料補充を担当することになったのですが、私たちが彼女のことを理解していても、施設を訪れる人によっては彼女を「男性」と見る人もいるだろうと、まず配取引先に問題がないかを確認しました。「コカ・コーラ」と書いたユニフォームを着ると「コカ・コーラの人」と周囲からは認識されますから。

結果としては、先方の支店長さんが、「大丈夫。そうなった時に考えましょう」とご快諾くださって、晴れて配属が決まりました。つい先日、彼女が所属する拠点の所長に「あの子元気にやっていますか?」と聞いたのですが、「年末の忘年会も来て楽しそうにしていました。とけ込んでくれていますから大丈夫ですよ!」と教えてくれて、ホッとしましたね。

コミュニケーション力は「これから磨きたい」で十分

inoue
井上

本当に温かい社員の方が多いですね。最後に、どういったLGBTの方に御社をオススメしたいですか?

hirayama
平山

うちはユニフォームを着る仕事ですから、服装の部分での悩みは少ないと思っています。男女で少しだけ合わせが違う、などはありますが、オフィスワークのように服装で「男女」を意識することがありません。なので、そういう安心感は持っていただけるのではないかと思います。

suda
須田

あとは、自分のコミュニケーション能力に苦手意識を感じている方でも、これから上手になりたい、という気持ちを持ってくれてさえいれば、うちは十分です。

基本的には自販機と対峙する仕事なので、他業界の営業職より人と面することは少ないのですが、それでもコカ・コーラのユニフォーム着ていると「コーラさん!」と声かけられることがありますし、自販機を置いてくださるオーナーや企業の総務の方とのやり取りは仕事に組み込まれています。なので、勝手にコミュニケーション力は身に付いちゃうんですよね。だから「できるようになりたい」と思っているだけで十分です。

inoue
井上

コミュニケーションに不安を抱えている当事者は少なくないので、心強いです!

たくさんの社員の方の名前を出しながら、入社のきっかけやそれぞれのエピソードを、家族について語るように話してくださったお二人。話を聞いていると、こちらまで温かい気持ちになりました。シグマロジスティクス株式会社に興味をもった方は、是非求人情報をご確認の上、お問い合わせください!たくさんの方からのご応募、お待ちしております。